人の体は複雑です、良いと思ってやってしまった事が逆効果になってかえって悪くなる事もあります。
ケガや病気等急になってしまうと処置方法を間違ってしまう事もありますが野球肩も同じです。
野球肩になってしまったらアイシングといって冷やすのが基本的なリハビリになります。
しかし、なぜ野球肩はひやさなければならないのでしょうか。
野球肩は、肩の中で筋肉と骨の間等に炎症が起こっている事が原因の場合がほとんどです。
炎症とは、患部が出血などを起こしている状態で痛みがあったり腫れがあったり時にはその部分が熱かったり赤くなったりしています。
痛いので肩を動かすのも辛いという症状だと炎症が起こっていると言えるのです。
このような場合、温めるのは絶対に止めた方が良いです。
炎症がある所を温めると逆に痛みが増して腫れがひどくなったりします。
これは、出血している部分の血行が温めることで良くなってたくさん出血するからです。
炎症がある時は基本冷やす(アイシング法)ことが大切です。
患部を冷やすことで野球肩の炎症が治まってくるのです。
冷やすことで血が出にくくなるため腫れや痛みも早く引きます。
例えば、炎症ではなく血行不良の肩コリや腰痛の場合は温めると血行が良くなって痛みが和らぐ事があります。
しかし、野球肩は、炎症が起こるタイプの疾患ですから冷やして下さい。
野球肩で炎症の状態が強い時に温泉等に入るのもこういう理由でおすすめではありません。
痛み等がなくなり炎症が落ち着いているなら温泉は健康に良いですが、野球肩の場合は逆効果になる事もあります。
リハビリでは、運動後のクールダウンも重要です。
いきなり動かないのではなく運動後の軽いストレッチをすることで疲労物質も早く体外に排出されやすくなり体力回復しやすくなります。
できるだけ無理のない練習をする事も大切ですので、アイシングとリハビリ、体力回復に努めて下さい。