あまりスポーツなどをしていない人の中には、関節ネズミという言葉さえ知らないという方も多いです。
関節ネズミとは、スポーツなどを行っている成長期の少年に起こりやすい症状で、関節の中の軟骨や骨が剥がれ移動して痛みが起こるものです。
ネズミの様に関節内を移動する事からこの名が付いたようです。
特に成長期の少年などは、スポーツなどで体を酷使することが多いです。
肘や膝や足首など、大きな関節に起こりやすい関節ネズミは、そんなスポーツを一生懸命に行う子がなりやすい疾患なんです。
投球や走ったりなど、練習を何時間も毎日行うと人によって関節内の軟骨が痛み、骨まで剥がれる事があります。
軟骨に何らかの異常があった場合、本人も何か違和感を感じる事があるのですが、少年には我慢する子も多いです。
この時点で気が付けばいいのですが、その骨が関節の中で移動してしまう事があるのです。
関節の中で骨が移動する訳ですからかなり関節ネズミは痛いです。
人によっては激痛を伴うのでこの時点で病院に行く子も結構います。
異常を感じて病院に行くケースも多いのですが、スポーツ障害の整形外科でないと判らない場合もあります。
骨が折れてしまったりするとすぐに判りますが、軟骨は判りづらく、病院でレントゲンをとってもなかなか判らない事もあります。
そうこうしているうちに症状が悪化して手術が必要になる事もあるので気をつけなければならないのです。
関節ネズミでは、ひざ部分の症状が多く見られます、他にも走る動作が多いスポーツでは足首に見られます。
野球などなら関節ネズミが肘で起こる事もあります。
ハッキリとレントゲンに移るような骨軟骨の剥離と移動が見られるようならすぐ手術という事もあります。
切開して骨の破片を取り除かないと痛みが出る可能性が高いからです。
手術後は、3カ月位関節の無理な運動はできなくなります。
きちんと休養とリハビリを行えばスポーツに復帰できる可能性も高くなりますので、早く施術してしっかり治すことが大切です。